『本質を見抜く力』

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以前、一度読んだ本ですがもう一度読み直しています。

『本質を見抜く力』

著者は、養老孟司と元国土交通省官僚の竹村公太郎。
そこに農業問題に鋭く切り込んだ神門善久が加わる。

内容的にはとても面白く、興味深い話しも多数展開されます。

しかし、一点どうしても気になる点がありました。
最初に読んだときも引っかかったんですが、時間を置いて2度目でもやっぱりスルーさせるのは難しいです。

それは、行政の効率化という視点から、地方とくに中山間地域の消滅一歩手前の集落やいわゆる限界集落を想定した発言です。

両氏とも、山奥に一軒だけあるような集落でも、行政の公平性から道路の維持などが必要になるが、それは非常に非効率である、という指摘をしています。
さらに、解消するためには、市街中心部へと移住させる政治判断が必要である、としています。

現在住んでいる住民への多少の配慮らしきものは感じられるのですが、それでも相当にドライだなーと感情的には思いました。

ここから先、いろいろと書いたんですが本の内容から大きくズレていったので、別記事にしたいと思います。

「本質を見抜く」というタイトルに偽りなし、というのが感想です。
何度も何度も時間を置いて読んでみると、また新たな発見というか、気付きがありますね。
良書です。

それでは、また!

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)

本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546)