弓削島の「しまの会社」は面白い


2010年8月。そこは気持ちの佳い島でした。

しまの会社を視察


8月21〜22日の行程で、愛媛県上島町を訪れました。
視察先は、トップの写真のカフェを運営している「しまの会社」。


この会社は、もともと同じ愛媛県西条市出身の方が弓削島にIターンしてわずか半年足らずで設立されたものですが、しっかりと地域の中でも中心的役割を果たしす方たちから信頼を得ている会社です。

ソーシャル・エンタープライズの難しさ


その目的は、人の縁を大事にしながら町が良くなること。
つまり、金にならないこともしていかなければならないことを踏まえた会社なんですね。
僕は会社を経営したことがないので、正直どんなもんかわかりませんが、想像すると経営的には相当に厳しいだろうなと思います。
なので、この1年2年が勝負だと仰っていた。


金にならないことが大事で、やっていかなければいけないから、今は収益があがる仕組みを確立させる時期であると。

しまでカフェ


そんなわけで、僕らは21日の夕食、22日の昼食を「しまでカフェ」でいただきました。
しまでカフェでは、島で取れた摘み菜をふんだんに使った料理、隣の島で生産されているレモンポーク、瀬戸内で取れる魚などをいただきました。


これが摘み菜を使ったサラダ。名前は失念!美味しいんだけど、ちょっと粗いなーという印象の味。
もともと自生していた野菜を「摘み菜」として活用していく発想は素敵です。



でもって、太刀魚の煮付けとレモンポーク。これはどちらも本当に美味しかった。
レモンポークは弓削島の隣の島、岩城島で生産されているもので、レモンをそのまま食べさせているとか?
このレモンポークを使った料理は、22日のカレーでもいただいたんですが、身は柔らかいんだけど噛みごたえもある美味しい肉でした。


自分の中での将来像


僕は、いずれは起業したいという風に考えています。ただ、その時に今のお客さんがそのまま顧客になるとは考えていません。そんな甘いもんじゃないと思うし、事実そうだろうなぁ。

でも、深い付き合いをさせていただいている人とは顧客ではなくても、何らかの形でつながりを保っていければいいなとは思う。


ソーシャルエンタープライズとしての起業家とは何度か会って話を聞いてきたけど、今回のしまの会社の話は一番しっくりと来て、希望をひとつもらえました。

しかし、不安ももらいました。
それは企業体としてどう存続させていくのかということが難しいということ。
この点については本当によく考えていかないといけない。


ところで、ひとつの考え方として、ソーシャルエンタープライズなんてものはいらなくて、企業が継続していくことで雇用が生まれ、ひいては地域に貢献している。むしろそれしか企業としての地域貢献はない、というものがあります。

頭ではこれは理解できますが、どうしても納得行かないので、僕が目指すのはやはりソーシャルエンタープライズかなー。

それでは、また!
最後は瀬戸内で見た夕焼けです!